076-main-%e3%81%ae%e3%82%b3%e3%83%94%e3%83%bc

パトリック・ホフマンCEOが語るスイス時計界の名門「ユリス・ナルダン」の現在地

2016年12月20日

ユリス・ナルダンは、1846年の創業以来、各国の国際博覧会などで数々の賞を獲得してきた名門。2014年にケリング グループへと加わり、2017年からはSIHH(ジュネーブサロン)での新作発表を行うという決断を下した要注目ブランドの「今」を、CEOへのインタビューを交えて探っていきます。

 

旗艦モデルは「マリーン クロノメーター」

ユリス・ナルダンといえば、腕時計以前に開発していた航海用のデッキクロック「マリンクロノメーター」があまりにも有名。その技術力の優秀さは遠く海を越えて日本にも伝わり、日露戦争時代に使われた戦艦「三笠」にも備えられるほどでした。

 

この伝統を最も色濃く受け継ぐコレクションが、現代の「マリーン クロノメーター」。CEOのパトリック・ホフマン氏も「新生ユリス・ナルダンには欠かせない」と認める製品です。

079-01_2016214383

↑ユリス・ナルダン「マリーン クロノメーター マニュファクチュール 日本限定モデル 」216万円/Ref.1185-126LE/E0。日本限定20本

 

新体制に伴ってコレクションも再編

077-07_3_patrik-hoffmann-%e3%81%ae%e3%82%b3%e3%83%94%e3%83%bc

↑ユリス・ナルダンCEO/パトリック・ホフマン氏

「これまでは、溢れ出るイマジネーションのままに製品を開発していたため、コレクションが複雑化していました。これを、新体制になったのを機に一度整理することにしたのです。再編の主役は、『マリーン クロノメーター マニュファクチュール』。このモデルは、かつてのデッキクロックの意匠を保ちながら、ムーブメントは最新の自社製Cal.UN-118を搭載しています」(ホフマン氏)

 

↑Cal.UN-118は、人工ダイヤモンドでコーティングしたシリシウム「ダイヤモンシル」を、アンクルとガンギ車に採用。耐久性と耐磁性を高めた

↑Cal.UN-118は、人工ダイヤモンドでコーティングしたシリシウム「ダイヤモンシル」を、アンクルとガンギ車に採用。耐久性と耐磁性を高めた

 

ユリス・ナルダンは伝統を重んじるだけではなく、新たな技術も積極的に導入しています。近年のエポックメイキングな開発では、2001年にシリシウム素材を時計に初めて使ったことが挙げられるでしょう。

 

現在、多くの時計ブランドが採用するシリシウムをいち早く使用した事実だけでも、ユリス・ナルダンの先見の明がわかります。

 

「マリーン クロノメーター マニュファクチュールは、見た目はマリンクロノメーターの伝統を継承していますが、内部のメカニズムは極めて先進的。まさにユリス・ナルダンの歴史そのものを体現した時計といえます。2016年に発表した『グランド デッキ マリーン トゥールビヨン』のようなコンプリケーションを含め、これからもマリーン クロノメーターのコレクションには注力していきますよ」(ホフマン氏)

 

↑ユリス・ナルダン「グランド デッキ マリーン トゥールビヨン」3900万9600円(予価・発売時期未定)/Ref.6300-300/GD

↑ユリス・ナルダン「グランド デッキ マリーン トゥールビヨン」3900万9600円(予価・発売時期未定)/Ref.6300-300/GD

 

076-main-%e3%81%ae%e3%82%b3%e3%83%94%e3%83%bc

Related Article

RJキャッチ

Topics #BAUME&MERCIER#ROMAIN JEROME#ULYSSE NARDIN

2017年7月25日

文字盤・素材・価格 時計選びの”カギ“を握る最注目ブランド3選

2017年の時計選びのカギとしてWATCHNAVIが提案したいのは、文字盤・素材・価格の3つのポイント。その中でも、独自 […]

ブライトリングアイキャッチ

Topics #BREITLING#GRAND SEIKO#MIDO#PANERAI#RICHARD MILLE#TAG HEUER#TISSOT#ULYSSE NARDIN

2017年7月22日

新作時計はココで選べ! 今、押さえるべきトレンドキーワード【戦略価格】【新素材】

2017年の新作時計のトレンドとして“復刻”と“小サイズ”を取り上げてきましたが、今回は数年に渡って続いてきた継続トレン […]

ユリス・ナルダン「マリーン レガッタ」198万7200円/Ref.1133-210-7M/E3

Item #ULYSSE NARDIN

2017年1月24日

【SIHH2017】驚異の技術力と魅力的な価格でSIHHの初陣を飾ったユリス・ナルダン

SIHH2017で発表された新作を紹介していきます。今回はユリス・ナルダン。SIHH初出展となる同社は、果たしてどのよう […]

ナルダン

Topics #ULYSSE NARDIN

2017年11月8日

時計界に偉大な功績残すユリス・ナルダンの注目ウオッチ「マリーン トルピユール」発売記念キャンペーンを発表

薄さと軽さを実現し、より現代的に作り込まれたユリス・ナルダンの「マリーン トルピユール」が、全国のユリス・ナルダン正規販 […]

キャッチ

Topics #BVLGARI#JAEGER-LECOULTRE#OMEGA#ULYSSE NARDIN

2017年10月11日

第一印象に差をつける、ビジネスマンの新常識!時計は“厚み”で選ぶ時代【後編】

ケースサイズの違いは腕時計の着け心地を大きく左右するものですが、いまは様々な直径の時計が数多く出揃っています。だからこそ […]

078-01_2016214518-%e3%81%ae%e3%82%b3%e3%83%94%e3%83%bc

Item #ULYSSE NARDIN

2017年1月10日

パーツの徹底分解でわかったユリス・ナルダンのフラッグシップ「マリーン クロノメーター」が秘める驚異の作り込み【外装編】

ユリス・ナルダンは、言わずと知れた創業170年を数えるスイス時計界の名門。2017年から新作発表の場をSIHHに移すなど […]